頭皮湿疹向けシャンプーのおすすめ25選｜女性向けの市販品も！頭皮のかさぶたに

髪の生え際をはじめ、頭部全体で起こりやすい「頭皮湿疹」は主にかゆみや赤み・湿疹などが現れることが多い頭皮トラブルの1つです。原因は、カラーリングやシャンプーのしすぎだけでなく、ストレスや過労なども挙げられます。そのため、季節を問わず悩まされる方も少なくありません。

そんな方にぴったりなのが「頭部湿疹向けシャンプー」です。さまざまな頭皮環境に合わせて作られているため、頭皮のコンディションを整えながら、頭皮湿疹の原因菌の活動を抑えられます。

そこで、今回は頭皮湿疹向けシャンプーの選び方、ドラッグストアなどで買える女性向けの市販品も含めたおすすめ商品をご紹介。頭皮湿疹の予防方法も解説しているので、ぜひ参考にして頭皮をケアしましょう。

「乾燥肌」は頭皮全体にうるおいが少なく、普段からカサついている状態をいいます。頭皮トラブルでは特にかゆみ・フケなどの症状が目立ちやすく、フケは乾燥して粉っぽいのが特徴です。

うるおいは頭皮のバリア機能・環境を整えるために必要なものであり、頭皮が乾燥している状態だと、紫外線や空気の乾燥によるダメージを受けやすくなります。そのため、うるおい・保湿効果が期待できる乾燥肌向けのシャンプーを選ぶことが大切です。

「オイリー肌（脂性肌）」は皮脂が過剰に分泌された状態の肌であり、頭皮・髪全体においてベタつきが目立つのが特徴です。頭皮トラブルにて発生するフケもしめっており、触った時に指がベタつくのも判断時のポイントといえます。

また頭皮湿疹では特に、頭皮の赤み・吹き出物などの湿疹系の症状に悩まされることが多い傾向にあります。過剰な皮脂は、頭皮トラブルの原因菌の活動を活発化させてしまう可能性もあるため、皮脂コントロールができるオイリー肌向けのシャンプーがおすすめです。

「普通肌」は、シャンプーをしてから時間が経っても頭皮・髪の表面にベタつきが現れにくい状態の肌をいいます。頭皮にほどよく水分量があり、他の肌質よりフケが出にくい点が特徴です。

皮脂や水分のバランスがいい肌質に見えますが、インナードライの状態になりやすいなど、季節・ライフスタイルによって頭皮環境が左右されやすいので、頭皮湿疹におすすめのシャンプーを購入する際には、頭皮と髪の両方のコンディションを整えられるものを選びましょう。

「低刺激シャンプー」は言葉の通り、頭皮や髪の刺激となりうる成分・添加物などを使わないように配慮されたものをいいます。アミノ酸シャンプーに代表されるような、頭皮や髪にも含まれている成分を使ったものや、自然・天然素材をベースとしたものが主な一例です。

頭皮・髪を優しく洗い上げてくれるため、デリケートな乾燥肌・普通肌の方にもおすすめの種類といえます。

シャンプーをするにあたって、赤い湿疹・かゆみが起こりやすい方には「薬用シャンプー」がぴったりです。一般的なシャンプーとは異なり、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分を含むと認められた「医薬部外品」に分類されたものをいいます。

頭皮湿疹に特化したシャンプーの場合、かゆみ・湿疹を鎮める成分を含んでいる場合が多く、デリケートな肌の方・シャンプーの洗浄成分で頭皮環境が荒れた経験がある方にもおすすめできます。

ただし、一般的なシャンプーよりは特定の症状を防いだりなどの効果は期待できますが、「医薬品」ではないため、症状の治療・完治ができるものではありません。

「ボタニカルシャンプー」は、植物由来の成分を使っている自然派シャンプーです。商品によって洗浄・保湿成分に用いられる植物は異なりますが、自然に存在する素材をベースにしているので、頭皮環境だけでなく、地球にも優しい点が特徴です。

また、ボタニカルシャンプーの1つに「オーガニックシャンプー」がありますが、こちらはオーガニック認定を受けた植物成分を使っているもののみを表します。同じ自然由来のシャンプーであっても、使われている成分・香料の有無などに違いがあるため、購入の際には確認するようにしましょう。

頭ニキビや頭皮荒れ・かさぶたに悩んでいる方は抗炎症効果のあるシャンプーを選びましょう。頭皮は毛穴が密集しているので、ニキビなどができやすい部分でもあります。長期間のケアで良くするしか方法がないので、抗炎症効果のあるシャンプーをしっかり使うようにしましょう。

性別によって大きな違いはありませんが、男性用・女性用それぞれの特徴を知っておけば、自分の頭皮環境に合うものが見つけやすくなります。

「男性用シャンプー」は、男性の頭皮の特徴に注目して作られているものをいいます。男性は皮脂の分泌量が多いため、頭皮湿疹の原因にもなるベタつき・かゆみなどが起こりやすいのが特徴です。

そのため、余分な皮脂をしっかり洗浄できるように、高い洗浄力・さっぱりとした洗い上がりにこだわられているものが多い傾向にあります。女性の場合は特にさっぱりとした洗い上がりが好きな方や、髪・頭皮のベタつきが気になり始めた方におすすめです。

「女性用シャンプー」は、頭皮湿疹の原因にもなる余分な皮脂・汚れを洗い流す成分に加え、特に頭皮や髪のうるおいを保つ点を重視しているのが特徴です。洗浄力が優しいものが多いため、デリケートな肌にも使いやすい種類といえます。

また、うるおい・保湿の観点から頭皮環境をサポートするものだけでなく、香りにも注目した商品が多いのも特徴です。男性の場合は、特に頭皮の乾燥が気になる方や、香りにもこだわりたい方におすすめできます。

「HIMAWARI（ひまわり）」は、クラシエから展開されているヘアケアブランドであり、髪・皮脂のコンディションを整える効果が期待できる、ヒマワリに関する成分をベースとして作られているのが特徴です。

ヒマワリオイル・種子エキスをはじめ、脂質と水分のバランスを整える成分にもこだわられている点もポイントです。また、時間の変化とともに変わるフルーティーな香りを採用しているため、香りにも注目してシャンプーを選びたい方にもおすすめできます。

「BOTANIST（ボタニスト）」は、「3秒に1本売れているボタニカルシャンプー」として有名なヘアケアブランドであり、全体の90％を植物由来成分で作られている点が特徴です。8種類の植物エキスを採用し、頭皮と髪を優しく洗い上げてくれます。

シリコンやラウレス硫酸Na・合成着色料などを使っておらず、頭皮と髪に優しい成分・製法にとことんこだわっている点も魅力的です。シャンプーは自然由来のものを選びたい方におすすめのブランドといえます。

「キュレル」は、花王から登場したスキンケアブランドであり、デリケートな乾燥性敏感肌のケアをコンセプトとした商品を多く展開しています。

シャンプーについては医薬部外品に分類されており、フケ・かゆみ・乾燥などといった頭皮トラブルを防ぐ成分にこだわられている点が特徴です。有効成分は植物由来のものを使っているため、頭皮への刺激が気になる方におすすめのブランドといえます。

「カウブランド」とは、牛乳石鹸共進社株式会社（牛乳石鹸）が展開するスキンケアブランドであり、独自に厳選された素材をもとに低刺激にこだわられている点が特徴です。

シャンプーについては、天然由来のアミノ酸系成分をベースとしており、頭皮・髪への優しい製法になっています。皮膚アレルギーテスト済み※であるため、シャンプーでかゆみ・湿疹が出た経験がある方にもおすすめできるブランドです。

※全ての方にアレルギーが起こらないわけではありません

「NOV（ノブ）」は、臨床皮膚学に基づいて考案されたヘアケア商品を展開するブランドです。デリケートな肌でも使いやすい低刺激仕様で、さまざまな頭皮トラブルを考えた成分や製法を取り入れているのが魅力といえます。

シャンプーのなかには医薬部外品に分類されているものもあり、フケ・かゆみの原因菌の活動を抑える成分を含んでいるため、長く続くフケ・かゆみにお悩みの方におすすめです。

「オクト」は、ライオンが展開している薬用シャンプーブランドであり、頭皮のフケ・かゆみを防ぐ点に注目した成分・製法を採用しています。

菌に対して有効な成分「オクトピロックス」が含まれており、頭皮の隅々まですっきり洗い上げてくれる点が魅力です。頭皮トラブルの傾向に合わせたラインナップが揃っているため、乾燥肌・オイリー肌問わず使いやすいブランドといえます。

フケ・かゆみなどの頭皮トラブルの中でも多いトラブルに悩んでいる方はミノンがおすすめ。バリア機能をしっかり守りながら髪・頭皮をしっかり洗えます。アミノ酸系が含まれており、頭皮に余分な負担をかけすぎる心配もありません。家族で使える人気のシャンプーです。

頭皮湿疹におすすめのシャンプーのなかには「ノンシリコンシャンプー」と呼ばれるものも存在しています。シリコンは髪のキューティクルをコーティングするため、シリコン入りシャンプーはしっとりとした仕上がりになるものが多いです。

対するノンシリコンシャンプーは、シリコンが入っていない分、軽くてサラサラとした仕上がりになる傾向にあります。そのため、自分の好みに合う洗い上がり・仕上がりに合わせて選んでみましょう。

頭皮湿疹に特化したシャンプーを選ぶ際に「頭皮や髪をしっかり洗えるなら何でもいい」と考える方もいるかもしれません。しかし、商品によって対応できる頭皮トラブルや成分、洗い上がりなどが少しずつ違うため、自分に頭皮環境に合うものを選ぶことが大切です。

たとえば、乾燥が目立つ頭皮環境でありながら、洗浄力の高いシャンプーを使っていると、頭皮環境を維持するために必要なうるおい・水分まで洗い流してしまい、乾燥を悪化させてしまいます。

そのため、できれば毎日頭皮・髪を直接触って状態をチェックし、その日の状態に合わせてシャンプーを使い分けるようにするのがおすすめです。

ヘアケアの基本ともいえるシャンプーですが「ただ洗えばいい」わけではありません。手でゴシゴシ洗ったり、熱いお湯を使っていると、頭皮に必要な量の皮脂まで落としてしまいます。正しい手順は以下のとおりです。

1. 入浴前に髪をブラッシングする
2. 頭皮・髪をぬるま湯でマッサージするように濡らす
3. シャンプーを手のひらで十分に泡立ててから頭皮につけ、指の腹を使って優しく洗う
4. 頭皮や髪に洗い残しがないように丁寧にすすぐ

入浴前のブラッシングは、頭皮に適度な刺激を与え、湿疹の原因となる毛穴の汚れを落としやすくします。また、髪を乾かすときにドライヤーを頭皮・髪に近付けすぎると、熱による余計なダメージを与えてしまうので、しっかりタオルドライをした後、髪から少し離してドライヤーを当てましょう。

毎日の活動によって、髪や頭皮には古い皮脂・汚れが付いてしまうので、なかには「かゆみが気になるから一日に複数回シャンプーする」という方も少なくありません。

しかし、シャンプーをしすぎてしまうと、洗浄成分が頭皮環境の維持に必要な皮脂まで落としてしまい、かえって頭皮・髪へのダメージに繋がってしまいます。そのため、基本的にシャンプーの回数は「1日1回」を心がけましょう。

どうしても頭皮のかゆみが気になる場合には、お湯のみを使って頭皮全体をマッサージするように洗う「湯シャン」などの方法を活用するのもおすすめです。

頭皮湿疹の予防をするにあたって、健康な頭皮環境づくりは欠かせません。ストレスが溜まっていたり、バランスのいい食事や十分な睡眠・運動ができていないと、頭皮のターンオーバーが崩れてしまい、バリア機能の低下を招く場合もあります。

そのため、頭皮湿疹をはじめとした、さまざまな頭皮トラブルを予防するためにも、普段のライフスタイルを見直すとともに、適度なストレス発散も大切です。

頭皮環境は毎日少しずつ変化するものです。そのため、日頃から頭皮や髪の状態をチェックしていると時には「生活サイクルは変わらないのに、今日は頭皮のかゆみが酷い」といったような、通常時との違いを感じる時もあります。

もし毎日の頭皮チェック中や、シャンプーを使っている時などに頭皮環境の異常を感じた場合には、一度シャンプーの使用を止め、異常を放っておかずに皮膚科へ相談しにいきましょう。中には薬剤かぶれなどアレルギー症状の可能性もあるので軽視するのは禁物です。病院での治療は塗り薬と飲み薬が基本になります。

赤ちゃんの肌はキレイで理想的だと考える方も多いですが、実際は乾燥しやすく非常にデリケートな肌をしています。そのため、子供は頭皮湿疹も起こりやすいです。生後3ヶ月以内に起こりやすい乳児脂漏性皮膚炎は、頭皮に赤いブツブツやかさぶたが起きます。

優しく丁寧に洗ってあげると改善に向かいますが、なるべく子供への頭皮湿疹シャンプーは低刺激の商品を選びましょう。熱を持っていたりジュクジュクした湿疹・ニオイがある場合は医療機関への相談も忘れないようにしましょう。

脂漏性皮膚炎や、成分にこだわりたい方におすすめなシャンプー・ケアアイテムは下記の記事で紹介しています。選び方や使い方も合わせて紹介しているのでぜひチェックしてください。

頭皮湿疹は多様な症状があるため、人によって抱える悩みは異なります。そのため、自分の頭皮環境に合うシャンプーを使って、かゆみ・フケなどの悩みを軽減することが可能です。ぜひ今回ご紹介した選び方・おすすめの商品を参考に、自分に合うシャンプーを探してみましょう。