椿油おすすめ15選｜椿オイルは髪によくない？顔に使える？国産も

天然由来の椿油・椿オイルは、日本で約1200年前の平安時代からすでに髪の毛のお手入れとして使われていた日本古来から伝わる天然のオイルです。椿油は髪の毛用としてだけでなく、食用としてや頭皮・顔・体などあらゆるケアにも使える便利な油です。

天然の保湿成分で髪や体を潤す効果に優れた椿油は、本島椿・大島椿など各有名メーカーで商品化され現在までロングセラーとなっていて高い人気があります。しかし、椿油は製造方法や原料の原産地などさまざまな違いがあります。

そこで今回は国産を含めた椿油のおすすめ商品15選を厳選してご紹介します。また、椿油の効果的な使い方・「髪によくない？」などの疑問などについて解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてください。

椿油はどのような効果が期待できるのかが気になる方も多いのではないでしょうか。椿油は髪の毛や頭皮・素肌など全身に使える保湿剤で、日本人の髪質に特に合うオイルと言われています。

椿油の主成分は皮膚の成分に近いオレイン酸です。椿油をほんの1滴髪につけただけでも、髪の毛が保湿されてしっとり艶やかな質感に。また、椿油には肌を柔らげる効果も期待できます。髪の毛に使用するだけでなく、ボディオイルやハンドクリームの代わりとして日常使いもできます。

椿油は主に「カメリア種子油」と「ヤブツバキ」の2種類に分かれています。ここでは、それぞれの椿油の特徴や向いている肌質の方などについて解説していきます。

カメリア種子油とは、海外産のツバキ科に属する植物から絞られた油のことで、中国の油茶と呼ばれる植物を使っているメーカーが多いです。手軽に入に入れやすい特徴があり、値段も手頃なオイルです。

成分を見ると、オレイン酸の含有率が50%となっていて、ヤブツバキの油より含有量が少ないです。日本の伝統的な天然椿油が買いたい場合は、椿油や純椿油・やぶ椿100％のように表記されているかどうかをチェックしましょう。

ヤブツバキは日本古来から髪の毛に使う油として使ってきた油で、日本原産の植物・やぶ椿から絞られて製造されています。商品の表示名としては、ツバキ油や純椿油・ツバキ種子油などと表記されていることが多く、オレイン酸の含有率が約85%と高比率です。

髪の毛や肌に直接塗ってケアすることができ、肌や髪をツヤのある状態にしてくれます。しかし、一度にたくさんの量を塗ると吹き出物ができる方もいます。パッチテストをした上で、使用量をしっかり守って使うことがポイントです。

椿油は各メーカーや商品によりボトルや容器の形状が違います。オイルタイプの主な容器の形状は、プッシュポンプタイプとボトルキャップタイプに分かれています。プッシュポンプは小型サイズの容器が多く、ポンプを押すだけで手軽に椿油を手に出すことができます。

キャップを捻じり逆さにして必要量を調節する手間が省け、外出先に携帯するときのも便利なタイプです。一方のボトルキャップタイプは、瓶などのようににオイルが直接入っているシンプルな形状です。

一般的にオイルの容量が多く、自宅などでたくさん使いたい方やコスパがいい商品を望む方に適しています。

椿油を加工して作られているのが、クリームタイプとミルクタイプです。どちらも主にヘアケア商品として販売されています。クリームタイプはチューブ式の容器に入っているものが多く、ミルクタイプは化粧品の乳液のようにボトルに入っているタイプが多く見られます。

これらは、オイルタイプが使いにくい方や苦手な方・しっとり感を得つつもサラサラとした仕上がりを希望する方に適しています。。一回の使用量を調節しやすく軽めに仕上げることができます。また、トリートメント効果だけでなくスタイリング剤としても重宝します。

椿油の製造方法は、メーカーによってさまざまです。椿油の品質によりこだわりたい方は、製造方法もチェックしてみてください。注目すべきポイントは、加熱の有無です。多くのメーカーは加熱していますが、油の質が変わり効果が薄くなるといわれています。

一方非加熱の商品は高品質なものが多く、高級です。しかし熱により変容していないため、椿油の爽やかな香りと良質な潤いが感じられます。

椿油さまざまな分量の商品があり、一般的に約30ml～500ml以上までと内容量に幅があります。一度に少量しか使わないネイルケア用であれば、約15mlのものが適しています。

椿油をボディケアとして使う場合、体に塗る範囲が大きくある程度の量を使います。そのため、大きい容器に入った大容量のものが望ましいです。また、髪の毛や顔のケアをするのであれば、一度にあまり量を使わないためより小さな容器の椿油でも大丈夫です。

さらに、手づくりの石鹸や化粧品の材料として購入する場合、大容量の椿油を選ぶといいでしょう。

椿油の商品価格も選びときポイントの1つです。お試しに椿油を初めて購入する場合、1,000円程度の価格が目安。原料の椿によっても価格が変動します。外来種のカメリア種子油は日本で古くから使われてきたヤブツバキよりも安い傾向にあります。

値段だけで選ばずに、自分の肌質がどのタイプの商品が合うかも大事です。使用感と使ったときの仕上がりなども考慮しましょう。

大島椿は1927年に創業した日本の伝統ある化粧品メーカーです。社名と同じ商品の「大島椿」は同社を代表するロングセラー商品としても知られています。原材料は100%の椿油で、昭和初期の発売以来パッケージと商品の椿マークをそのまま使い続けています。

椿油以外に、ヘアエッセンス・ヘアウォーター・クリーム・スプレーなどの商品も展開。レトロなパッケージが懐かしく、おしゃれな印象も受けるラインナップを揃えています。

舞妓さんのイラストでお馴染みのあぶら取りが紙で知られている「よーじや」は、素材にこだわった素材にこだわった舞台用化粧道具などを扱う京都の有名ブランドです。

100年以上の歴史があり、よーじやから販売されているオリジナル商品の「よーじや椿油」は、化学農薬を使わず国産椿のみ100％を使用している天然オイルです。シンプルで上品なパッケージデザインも印象的です。

「黒ばら本舗」は、大正時代から椿油の商品を販売する伝統あるメーカーです。同社の「黒ばら 純椿油」はピュアな椿油にこだわり、高温加熱処理をせずに作られているのが特徴です。

低温で加熱処理後、活性白土による吸着ろ過でオイルを抽出する「吸着ろ過精製法」を採用しています。これによりトランス脂肪酸を発生させることなく、椿油の持つ保湿力を最大限に引き出した製品が生み出されます。よりピュアな椿油を探す方におすすめです。

「五島椿本舗」は、天然の椿油を使用してヤブツバキの実の収穫に始まり、椿油の精製・瓶詰めまでを一貫して自社で行う長崎市に本社を置くメーカーです。

同社を代表する商品の「長崎椿オイル」は髪の毛や顔・体など全身に使えるオイルです。五島椿本舗の椿油は独自の精製方法を使っているため、独特の匂いやべたつきが少ない特長があります。

本島椿は1910年に誕生した日本のブランドです。100％植物由来の椿油なので、品質にこだわる方におすすめです。ヘアケア・フェイシャルケア・ボディケアに使用できる優れもので、多くの方に長年愛用されています。レトロなボトルも魅力なので、ぜひチェックしてみてください。

天然のオイルの椿油はクレンジング剤としても使えます。一般的なクレンジング剤と同様に、顔全体のメイクを落とすことができるだけでなく、小鼻の角栓を取り除くケアアイテムとしても使えます。

メイク成分の油と椿油がなじみ、ファンデーションやアイシャドウ・リップなどの化粧成分を取り除く自然成分のクレンジング剤にもなります。

椿油は髪の毛をブローするときのヘアケア剤としても使うことができます。ブロー時に濡れた髪または乾いた髪の毛に直接塗り、その後ドライヤーをかけて髪を整えます。

椿油はしっとりとしたテクスチャーの髪に仕上がり、髪をまとめるスタイリング剤としてだけでなく髪を艶やかにする効果も期待できます。椿油を使うことで、流行りの濡れ感を出すヘアスタイルも作りだせます。　

椿油を髪の毛の保湿し使用する方法の1つに、椿油をヘアパック代わりに使うケアがあります。まず、シャンプーをする前に椿油を髪にしっとりするまで塗ります。その後お湯でよくすすいで落とします。あとは通常通りにシャンプーだけです。

椿油は頭皮ケア用アイテムとしても活用できます。シャンプー前に椿油で頭皮をマッサージすると汚れや余分な皮脂が取れて髪がしっとりします。

天然の椿油は優しく癒される香りがします。顔や体をマッサージするときに椿油をマッサージオイルとしても使用する方法もあります。椿油はオレイン酸が豊富な油で肌に優しく作用し、マッサージすることで肌を整える効果が期待でき、敏感肌の方でも使用可能です。

しかし、使用量が多すぎると吹き出物ができるケースもありますので、適量を守って使うようにしましょう。

いろいろな椿油商品の口コミや感想から「椿油は髪や体に良くないのでは？」という疑問を持つ方もいるかもしれません。天然の椿油には髪や体に悪影響を及ぼす成分は含まれてはいません。

しかし、各商品の説明書きにある正しい使い方をせず量を使いすぎると、かえって髪を痛めてしまうことになります。椿油は1滴でも十分なものも多いため髪の量で使う油量も調整する必要があります。また、最初にパッチテストを行い問題がないことを確認してから、継続使用してください。

本島椿と大島椿は見た目やブランド名が似ているので、違いが気になっている方も多いでしょう。この2つは、実は椿の種類が違います。

本島椿は海外産のカメリア種子油と国産のツバキ油の2種類を使用していますが、大島椿は100％国産のツバキ油を使用しています。国産の原料にこだわりたい方は、大島椿を選んでください。

日本で古来から多くの方に使われてきた天然のオイルの椿油。肌や髪の毛を保湿して乾燥から守り、滑らかな肌や髪に導きます。椿油は商品によって抽出オイルとオレイン酸の量が違います。それぞれの目的や好みの形状などからお気に入りの商品を選びましょう。