【長持ちのコツ】白髪染めヘアマニキュアおすすめ7選｜染まらないときは？

リラックスできない状態と白髪の関係は昔から取り沙汰されていて、多くの機関で科学的検証も進められています。リラックスするのが難しい社会環境では、白髪対策も大きな関心事項です。

白髪は髪のメラニン色素が抜けてしまった状態で生えてくるため、他の健常な髪から浮き出るように目立ってしまいます。対処方法は人それぞれで、抜いたり染めたりする人もいますが、中には諦めて放置する人もいます。

今回はそんな白髪をヘアマニキュアで染色する方法について紹介します。ヘアカラーとの違いやメリット・デメリットの他に選び方や長持ちのコツも必見です。さらに、市販の白髪染め用ヘアマニキュアおすすめの商品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ヘアカラーの薬剤はほとんどが2液となっています。ひとつが酸化染料とアルカリ成分で、もうひとつが酸化剤です。ステップを追って染まる仕組みをみてみましょう。

1. アルカリ成分が髪の毛の表層にあるキューティクルの隙間を拡げる
2. 拡がった隙間から酸化染料と酸化剤がコルテックス層に浸み込む
3. 内部でアルカリ成分が過酸化水素水を分解して酸素を生成する
4. 酸素がメラニン色素を脱色すると同時に酸化染料を発色させる
5. 発色した酸化染料の粒子同士がくっつき合う
6. 染料粒子がキューティクルの隙間より大きくなるので色素が抜けなくなる

ヘアマニキュアで髪を染めるのはヘアカラーとはまったく違います。人の髪をコーティングする仕組みをみてみましょう。

1. ヘアマニキュアの酸で髪を酸性に傾ける（健康な髪はpH4.5から5.5）
2. 酸性に傾くと髪の表面はプラスに帯電する
3. ヘアマニキュアの酸性染料が引き付けられる（酸性染料はマイナスに帯電している）
4. 髪の表面でイオン結合をおこしてキューティクル面に染料が固着する
5. 繰り返されると染料のコーティング層ができ染まる

ヘアマニキュアの場合は、キューティクル表面にコーティング層を形成して染色しますが、キューティクルの隙間からわずかですがコルテックス層にも浸み込みます。

ヘアマニュキアには染める以外にもさまざまなメリットがあります。ここではヘアカラーとの違いも見ながら主だったものについて紹介します。

メリットばかりのように思えるヘアマニュキアですが、デメリットもあるのでチェックしておきましょう。ここでもヘアカラーとの違いも見ながら紹介します。

多くのヘアマニキュアは塗布して数分間放置してから、シャワーで洗い流すように指示されています。洗い流す必要があるので時間に余裕がないときには不向きです。しっかりと広い範囲を染められるのが特徴で、洗う必要のないものより衣服への色移りのリスクが低くなります。

ヘアマニキュアの液剤をブラシで塗布したあと、ドライヤーで乾かして髪になじませていきます。短時間で染められるので、出かける前でも使えるのがメリットです。ただ、充分に乾かさないと衣類への色移りを起こしてしまうので気を付けてください。また液剤の濃淡が残りやすいので部分染めに適しています。

ブラシにチューブから適量のクリーム剤を移して塗布するタイプです。大きめのブラシを使うので広範囲でも染めやすいのが特徴です。

自分でクリーム剤をブラシに移す必要があり、誤ってブラシから落してしまわないようにしてください。またワンプッシュブラシタイプより手や衣服に付着しやすいので気をつけましょう。

コームと一体のワンプシュブラシブラシはプッシュするだけで適用がブラシ内に充填されるため、液剤がブラシから落ちにくく衣類にも付着しにくいのが特徴です。

ブラシ部分がコンパクトになっているため、広い範囲を染め上げるには手間がかかります。部分染する場合には手軽さが魅力です。

ヘアマニキュアの液剤には脱色する成分は含まれていません。キューティクル層にコーティング層を被せるので、ベースカラーより薄い色を選ぶと色ムラができてしまいます。

白髪部分はヘアマニキュアの色に染色できますが、ベースカラーは薄くならないので気を付けてください。全体を明るい色にするのも難しいです。ヘアマニキュアの色選びはベースカラー同等以上の濃さを目安にしましょう。

ヘアマニキュアはコーティングで色をのせると同時にキューティクルの隅間からコルテックス層の表面に近い部分にも浸み込んで色の層の厚みを増します。内部に向かって深く入り込むほど色落ちしにくくなるので、浸み込む力の高いものがおすすめです。

ヘアマニキュアはヘアカラーに較べると髪の毛へのダメーが少ないのが特徴です。しかし、パーマや白髪染め同様、ヘアマニキュアも続けると髪が痩せていくので、ダメージが少ないものを選びましょう。

髪にダメージを与える可能性がある成分は、ベンジルアルコールやエタノールとコーティング剤です。色落ち期間を長くしようとすると、髪へのダメージリスクが高くなるので気をつけましょう。

髪へのダメージが気になる方は、トリートメント成分や保湿成分が含まれているヘアマニキュアがおすすめです。具体的には、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンの成分が髪を保湿してくれます。ヘアマニキュアを選ぶ際は、トリートメント成分や保湿成分の有無もチェックしてみてください。

美容院での施術では髪が濡れた状態で施術しても色落ちには差がでません。ところが市販のヘアマニキュアでセルフカラーする場合は差がでてしまいます。

セルフカラーは髪をしっかり乾燥させてから施術するようにしましょう。また市販のヘアマニキュアには色落ち期間についての表示があるので、チェックするようにしましょう。

ヘアマニキュアでリタッチする場合は、手ではなくコームを使います。コームは小回りが利くので、伸びてきた部分を塗りやすいです。付属でコームが付いていない場合は、別売りのものを用意しましょう。また、リタッチする際は、根本から1～2mmあけてヘアマニキュアを塗布するのがポイントです。

ヘアマニキュアは2週間～1か月で色落してしまいますが、施術と施術の間隔をどの程度にしたらいいのか悩みます。でもヘアマニキュアはヘアカラーよりも髪へのダメージが少ないので、色が薄くなったと感じたときに再施術すればいいのです。

また完全に抜けきる前に、再施術すればコーティング層を厚くできます。コーティング層が厚いほど色持ちに強くなるのは言うまでもありません。

ヘアマニキュアをする前には必ずシャンプーするようにしましょう。髪にスタイリング剤などが残った状態では、施術しても上手に染まらないリスクが高まります。

シャンプー後のリンスやトリートメントはヘアマニキュアの液剤を弾いてしまうので絶対にしないでください。またシャンプー後はしっかり乾かすようにしましょう。

ヘアマニキュアの液剤を塗布するときは、頭皮や手など以外に衣類にも付着しないように気を付けてください。塗り始めは白髪が気になっている部分から始めましょう。

コームを立てながら液剤の量が均一になるようにムラなく伸ばしていきます。根元近くは目の細かいコームの方が塗りやすいです。その際に頭皮に液剤が付かないように5mmを目安に根元を空けましょう。

後頭部は下から上に向かって、側頭部は髪をかきあげながら液剤が顔に垂れないように塗布してください。

塗布後の放置時間はヘアマニキュアを安定させるために重要です。基本的には製品説明書で指示されている時間で問題ありませんが、最長40分を目途に長めの放置をおすすめします。

なお美容院でヘアマニキュアする場合の放置時間は、20～30分です。時間が長すぎても問題はありませんが、液剤の効果も消えてしまうので時間の無駄になります。

美容院でヘアマニキュアをする場合は、塗布してから放置するときに頭にラップを巻きます。これは液垂れ防止が目的ではなく、塗布された液剤の温度を上げるためです。

ヘアマニキュアの液剤は低い温度より、少し暖めたほうが染まりやすい性質を持っています。また暖めて活性化させると色ムラの発生も防止できます。セルフカラーの場合もラップ巻きがおすすめです。

ヘアマニキュアのコーティングはさまざまな刺激で、少しずつ薄くなっていきます。まず気を付けたいのがシャンプーです。シャンプーの汚れを落とす成分はヘアマニキュアにも働きます。

ヘアマニキュアの施術後はシャンプーをアミノ酸系のような低刺激性のものに変えるのがおすすめです。また熱や水分にも弱い性質があるのでシャンプーするときは、38度ぐらいのぬるいお湯で洗うようにしましょう。

ヘアマニキュアの施術後はリンス・コンディショナー・トリートメントをしない方が長持ちさせられます。リンスなどはキューティクル部の上からコーティングして、潤いや艶をだすものです。

ヘアマニキュアもコーティングで着色しています。そこにリンスなどでコートしようとすると、コーティングが混ざり合ってヘアマニキュアのコーティングを弱めてしまいます。どうしてもリンス・コンディショナー・トリートメントをしたい場合は、回数を減らすようにしましょう。

ヘアマニキュアの施術後はスタイリング剤の使用も気を付けてください。特に気を付けたいのがエタノール成分で、髪の乾燥を促進してしまいます。

また水と混ぜるためのカチオンなどの界面活性剤との相性もよくないので、使用する際は成分表などをチェックするようにしましょう。

洗髪した後の髪の乾かし方でも、ヘアマニキュアの色落ち期間が変ってきます。濡れた状態が続くのは髪によくないので、洗髪後はすみやかに乾燥させましょう。

ドライヤーの前にタオルドライでできるだけ水分を取り除くようにしましょう。またその際は髪の毛を擦らずにタオルで挟み込むようにしてください。

ヘアマニキュアしてもヘアアロンは使えますが温度設定には気を付けましょう。高温で使用するとヘアマニキュアの染料が髪の水分と一緒に蒸発してしまいます。そうなると色落ちが早まってしまう場合があるので気を付けてください。

130～150℃ぐらいの温度なら問題ありません。ただし、同じ場所は数秒以内にして移動させながら当てるようにしてください。

ヘアマニキュアが水分に弱い性質だと説明してきました。それは雨や汗でも同じなので気を付けましょう。しかも雨に濡れたり汗をかいたりしたときは、乾かすのが遅れないようにしてください。

また海やプールは長時間に渡って髪が湿った状態が続くので、ヘアマニキュアにとっては厳しい環境です。特に海水は弱酸性の髪の環境を弱アルカリ化してしまい、キューティクルを開く作用があるので気をつけてください。

気を付けていても自分でヘアマニキュアをしようとすると、肌に液剤がついてしまいます。ヘアマニキュアの液剤はタンパク質を染める力に優れているため一度付着すると簡単には落とせません。

そんなときは事前に用意しておいたステインリムーバーをコットンに浸み込ませて、しばらく肌に乗せるようにしてください。少量の場合なら数分間で綺麗にとれます。

プロテクションクリームは施術前に生え際などに塗っておくと、垂れたヘアマニキュアの液剤などが皮膚へ付くのを防いでくれます。市販のヘアマニキュア液剤に付属品として同梱されている場合もありますが、ニベアなどの保湿クリームでも代用可能です。

イヤーキャップとビニール手袋と染髪用コームはヘアマニキュアの施術には必需品で、多くの場合に市販のヘアマニキュア液剤にセットになっています。ついていなかった場合は施術前に揃えるようにしましょう。

イヤーキャップとビニール手袋は耳や手に液剤が付かくのを防ぎます。染髪用コームは液剤を髪に馴染ませるときに使用します。

今回はヘアマニキュアでの白髪染めについて、メリットや施術のコツなどに合わせておすすめの商品を紹介しました。コーティングで染めるヘアマニキュアは、髪へのダメージの少なさが魅力です。ヘアカラーが合わなくて悩んでいる人は、是非とも試してみてください。